接客業に転職して自分の強みを確信！通信業界でさらに成長し続ける話！

今回ご紹介するのは、接客業から通信業界へとキャリアを広げ、現在はアドバンスジャパン(株)のセールスプロモーション事業部で活躍する下西 淳也(しもにし じゅんや)さんです。


決して一直線ではないものの、その都度、自分に向き合い、選択を重ねてきた経験は、これからキャリアを考える方にとって大きなヒントになるはずです。

社会人のスタートで経験したミスマッチ

下西さんの社会人としてのスタートは、高校卒業後19歳のときでした。


当時はまだコレと言ってやりたい事も無く、担任教師の紹介をきっかけに、自動販売機の補充を行っている会社へ就職します。


母校からの採用実績が多く、高卒としては比較的、給与水準が高かったことが、入社を決めた理由でした。


しかし、実際の業務は想像以上に過酷なものでした。　担当エリアの自動販売機を回り、商品補充や管理を行う仕事は、体力勝負の連続です。


特に研修期間中、エレベーターのない建物やエレベーターはあったとしても、お客様用で補充スタッフは使用してはならない決まりがあったりで、腰を痛めてしまいます。


休養して腰が治ったとしても、また毎日のように重い商品を運ぶ作業を長く続けることは難しいと判断し、やむなく退職を選択しました。


その後、ものづくりへの興味から金型職人の道へ進みます。


黙々と作業に向き合う仕事自体は嫌いではなかったものの、8時間ほぼ機械と向き合い続け、職場内のコミュニケーションがほとんどない環境に違和感を覚えるようになります。


2年間続けた結果、このままでは将来像を描けないと感じ、再びキャリアを見直すことになりました。

アルバイトを通じて見つけた接客業という適性

正社員としての仕事でミスマッチを重ねた経験から…


下西さんは一度立ち止まり、自分に本当に合う仕事を探すために、あえて身軽なアルバイトという選択をします。　そこで出会ったのが、パチンコ店のホールスタッフでした。


この接客という仕事を通じて、人と関わること自体が大きなやりがいになると実感します。


お客様との会話、周囲のスタッフとの連携など、日々の業務の中で自然とモチベーションが高まっていく感覚があったそうです。　


この経験がのちに、通信業界への本格的な興味につながっていきます。


パチンコ店での仕事が評価され、「社員雇用に切り替えてみませんか？」　と打診されたそうなんですが、この時はもっと他の職種にも興味があったので退社することに。


その後、音楽が好きであること、そして接客業を続けたいという思いから、カラオケ店でのアルバイトをスタートします。


ここでも自分に向いているのは接客業であることを改めて思うようになり、アルバイトを始めて3年が経過したころに、今度は社員となります。


社員になってから、さらに支店長として2年間、トータルで5年間勤務。　現場だけでなく、人事をまとめ、数字を管理するマネジメントの基礎をここで身につけていきます。

通信業界への挑戦とキャリアの広がり

次に出会った仕事が携帯販売を中心とする通信業界でした。


カラオケ店で接客とマネジメントを一通り経験したことから、次も接客に関わる業務なら、もっと上を目指せる仕事にも挑戦できるという自信があり、通信業界への転身を決意します。


最初はauの現場スタッフとして1年間勤務し、接客の最前線で経験を積みました。


その後、リーダーを経てSV（スーパーバイザー）へとステップアップ。　内勤業務に携わる中で、当時の会社の研修制度に課題を感じるようになります。


研修の質が現場に十分反映されていないと感じ、改善案を継続的に提案していった結果、その声が認められ、研修担当SVという新しい役職に抜擢されました。


この役割では、研修制度やカリキュラムをゼロから構築し、現場での目線を活かした教育体制づくりに取り組みました。


その後も、スタートアップ企業への転職などを挟みながら、エリアマネージャーなど管理職として約7年間のキャリアを積み上げていきます。

理不尽な異動をきっかけに決断した転職

順調に見えた管理職としてのキャリアですが、転機は突然訪れます。


会社都合により、営業事務としての出向を命じられたのです。　約1年後に元の内勤へ戻ることになったものの、すでに以前のポジションは無く、再び現場に入るよう指示されました。


これまで積み上げてきた経験や役割がリセットされる形となり、この出来事をきっかけに、今後の働き方や評価のされ方について深く考えるようになります。


そして、退職という大きな決断に至りました。

アドバンスジャパン(株)入社のきっかけは奇跡的な再開！

5年ぶりに再会した知人がアドバンスジャパン(株)の社員だった。


下西さんが元の内勤に戻ろうとしたらそのポジションが無く、再び現場に出向を命じられてしまったので、その1ヶ月だけ現場で働いて退社することに…


このわずか1ヶ月だけの現場で知人と偶然の再会。　何気ない立ち話をしているときに、ポロッと今月で退社することを話したら、その知人の会社を紹介された。


でもその時点では、まだ即決はできずにいて、そこから7社の転職先を検討していて、仕事内容、給与、会社の将来性を考えて2社まで絞ったそうなんですが、


最終的には、条件面の交渉も含めて総合的に納得できる形となり、アドバンスジャパン(株)への入社を決意。　面談でとても親身に意見を聞いてくれたのも決め手の1つでした！


入社後はセールスプロモーション事業部に配属され、“特販”と呼ばれる販売のスペシャリストたちの事務局長を担当しており、十数名の業務委託の管理をしています。

アドバンスジャパン(株)に入社後してギャップはありましたか？

いざ入社となると、もちろんギャップはありました。


ただ、ここまで経験を積み重ねてきているので、ほぼほぼ想定の範囲内で「僕は気にならないです！」と力強くお答えいただきました。


下西さんは、自分の強みは「1を10に育てる力」と分析しています。


これは、ゼロから何かを一気に立ち上げるというよりも、すでに形になり始めている案件やチームを、安定した組織へと育てていく力です。


立ち上がったばかりの案件は、仕組みや役割分担がそこまで整っていない場合もあるので、誰かが舵を取っていかないといけない傾向があります。


そうした状態を見逃さず、業務フローの整理や役割の明確化を行い、誰が入っても一定の成果が出せる体制をつくることを重視しています。


また、メンバーひとりひとりの得意・不得意を見極めながら配置や育成を行い、必要に応じて人員の補充を行うことで、チーム全体のバランスを整えていきます。


その結果として、例えば10名規模だった体制を15名規模へと拡大しながらも、品質や成果を落とさず、むしろ安定感を高めていくことを目指しています。


人数を増やすこと自体が目的ではなく、クライアントにとって安心して任せられる組織をつくることが下西さんの直近の目標だそうです。

未経験から通信業界を目指す人へのメッセージ

考えるよりも先に行動できる人が強いです。


知識は確かに大切ですが、研修で覚えた内容がそのまま現場で通用するケースは多くありません。実際の接客では、お客様一人ひとり状況が異なります。


会話を重ねる中でこそ、「なぜこのプランが合うのか」「なぜこの提案は響かなかったのか」といった具体的な疑問が生まれます。


その疑問を持ち帰り、調べて、次の接客で試す。　この繰り返しによって、知識と経験が結びついていきます。

最初から完璧にできる人はいません。　不安で動けなくなるよりも、まずはお客様に声をかけ、会話をしてみること。


下西さん＿＿「まずは行動してみようっていうところが、未経験から入ってくれる方に、一番伝えたいメッセージかなと思いますね。」

アドバンスジャパン(株)の下西さんのまとめ

下西さんのキャリアは、決して最初から順調だったわけではありません。


いくつもの選択に迷い、そのたびに立ち止まりながら、自分にはどんな仕事が合っているのかを真剣に考えてきました。


そうした試行錯誤の時間があったからこそ、今の働き方や価値観の土台がしっかりと築かれているように感じられます。


パチンコ店やカラオケ店で身につけた接客力やマネジメントの経験、通信業界での現場対応や研修制度づくり、そして管理職としての視点。


これら一つひとつの経験が無駄になることはなく、少しずつ積み重なってきました。現在はそのすべてを活かしながら、チームや組織を育てていく役割を担っています。


遠回りに見えるキャリアであっても、行動し続けてきた経験は確実に力になります。


これから通信業界の仕事に挑戦しようと考えている方にとって、下西さんの歩みは、「まず動いてみること」の大切さを教えてくれる一つの指針になるでしょう。