「携帯ショップの店員として働きたいけれど、ノルマってあるのかな?」
そんな疑問を抱く20代は少なくありません。
求人情報を見ても、仕事内容や給与は書かれていても、ノルマの有無や達成状況による評価までは詳しく触れられていないことが多いものです。
そこで今回は、携帯ショップ店員のノルマに関する実態を14項目から解説します。
未経験で挑戦しようか迷っている人や、転職を考えている人にとって「ノルマ」という言葉に強い拒絶反応をする方もいるかと思いますが、
令和では徐々に販売員にはプレッシャーを与えないように緩和する傾向がありますので、そうした事も踏まえて役立つ情報をまとめました。
①ノルマは本当に存在するのか?
まず気になるのは「そもそもノルマがあるのかどうか」という点です。
ひと昔前は、あからさまに「ノルマ」と表記している会社もあったのですが、近年は廃止の傾向が高く、多くの携帯ショップではノルマはなく「目標」を設定しています。
たとえば…
- アクセサリーを〇個販売しよう
- 月に〇件のスマホ契約を目指そう
- ネット回線の提案を〇件やってみよう
といった具体的な目安が提示され、内容も「自分の成長や提案力を伸ばすための指標」に変わってきています。
②目標の種類は一つではない
携帯ショップの目標は「スマホ契約数」だけではありません。
多くの場合、複数の指標が設定されています。
- 新規契約や機種変更の件数
- 光回線やホームルーターの契約数
- ケースや充電器などのアクセサリー販売
- 有料オプション、補償サービスの加入率
- タブレットやスマートウォッチなどの端末販売
つまり、単に「スマホを売る」だけではなく、お客様のライフスタイルに合わせて「プラスα」の商品を提案できるのかも目標になっているのです。
③達成難易度は店舗次第
目標が設定されていると聞くと「厳しそう」と感じるかもしれません。
ですが実際の難易度は、店舗の立地や時期によって変わります。
- 閑散期(夏や秋):目標達成が難しくなる
- 駅前の大型店舗:来店数が多く、契約数を稼ぎやすい
- 郊外や住宅地の店舗:お客様の数が限られ、提案力が重要
- 繁忙期(春・3月~4月):新生活シーズンで契約数が伸びやすい
つまり、同じ「10件契約」という数字でも、店舗の環境によって負担感が大きく異なるのです。
④目標が未達成ならペナルティはあるのか?
未達成によって給与が減ることはありません。
「目標が未達だと給料が減らされるのでは?」と心配する人もいるかも知れませんが、 目標の未達成を理由に減給するのは労働基準法違反です。
こうした理由からも、目標を恐れずに「次にどうすれば達成できるか」を前向きに考えたり、不安や不満を相談できる環境になっています。
⑤達成すればインセンティブがもらえる

一方で、目標を達成すればインセンティブ(歩合給)が支給される場合があります。
例えば、光回線を1件獲得すると数千円の手当がつくといった仕組みで、多い人では月に数万円のプラス収入になることもあり、やりがいにつながります。
「頑張った分だけ収入アップできる」仕組みは、20代にとって大きな魅力です。
⑥繁忙期と閑散期の違い
携帯ショップの業界は季節によって契約数が大きく変動します。
特に3月や4月は「進学や就職に伴う新生活シーズン」で、多くの顧客が新規契約や機種変更を行います。 この時期は目標の達成が比較的容易です。
一方で、夏や秋は閑散期となり、数字を稼ぐのが難しくなります。 こうした時期は「オプションの商品をしっかり提案できる人」が成果を出しやすいです。
⑦目標が精神的な負担になることも
数字を追う仕事はどうしてもプレッシャーを伴います。
特に個人的な目標が掲げられていると「自分だけ達成できていない」という状況がストレスになることもあります。
こうした環境が合わず、退職を選んでしまうのは非常に残念ですので、ストレスを1人で抱えずに会社に相談できるかが大きな分かれ道でもあります。
会社によって親身に相談に乗ってくれるのか、「みんな通る道だから…」と軽くあしらわれる会社もあるので、転職の際にはそういった事にも触れられていないかご確認ください。
⑧サポート体制はしっかり整っています!
多くの企業では研修制度が充実しています。
未経験でも安心してスタートできます。 通信プランなどの基本的な商品知識をしっかり学べる座学やロールプレイ形式の研修が用意されています。
また、現場に出てからも、経験豊富な先輩スタッフがマンツーマンやチームでサポートしてくれるため、わからないことや困ったことがあってもすぐに相談できる環境です。
初めは緊張する場面もありますが、研修と現場サポートを通じて少しずつ自信がつき、お客様に最適な提案ができるようになるのも、この仕事の魅力のひとつです。
⑨職場の雰囲気は店舗によって違う
店長やエリアマネージャーによっても雰囲気は全然違います。
求人票だけでは分かりにくいため、面接や店舗見学で雰囲気を感じ取ることが大切ですし、何かあったとき頼りになるのが自分が所属している会社です。
困っていることを自分の代わりに伝言してもらえたり、対処の仕方や改善できる方法を考えてくれるか、もしくは店舗の移動ができないか親身に相談に乗ってくれるかが重要です。
⑩未経験者は目標に対してどう感じる?
未経験で入社した人の多くは、何かと緊張や不安を感じることでしょう。
目標以前に未経験者が緊張や不安を感じるのも当然です。
焦らずに少しづつ「自分の提案でお客様が喜んでくれることが、自然と成果につながる」と実感できるようになります。
また、先輩や上司がアドバイスやサポートをしてくれる環境が整っているため、失敗してもすぐに改善のヒントをもらえます。
こうした経験を積むことで、自分の成長を実感でき、やりがいを感じる人が増えていきますので、未経験でも安心して挑戦できる点が、この仕事の大きな魅力です。
⑪数字管理の仕組み
携帯ショップでは毎日の進捗が可視化されています。
例えば、契約数や販売数を「日報」や「ホワイトボード」で共有され、スタッフ全員の実績が一目でわかるように掲示されている場合もあります。
自分の成果だけでなく、チーム全体の状況も把握できます。
「今日はどこまで達成できているのか」「目標との差をどう埋めるか」といった意識が自然と芽生え、モチベーションにつながる一方で、プレッシャーを感じる場面もあります。
数字を追う大変さはありますが、仲間と声を掛け合いながら全員で目標達成を目指す雰囲気があり、達成した時にはチームとしての達成感や喜びを分かち合える環境になっています。
⑫キャリアごとの違い
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど、キャリアごとに目標は異なります。
既存顧客のサポートや機種変更など、安定的な契約維持に関わる目標、知名度やシェア拡大を図るために、新規契約や乗り換えに力を入れるなど様々です。
ただ、こうした違いはあくまで「傾向」であり、店舗の立地や時期によったり、キャンペーンの有無によっても変わるものです。
そのため、一概に「どこが厳しい」「どこが楽」とは言えず、キャリアごとに特色があると理解しておくのがよいでしょう。
⑬コロナ以降の変化
コロナ禍以降、オンライン契約が増えたことで来店者数は少なくなりました。
その分、来店されたお客様一人ひとりにじっくり向き合い、接客の工夫やアイディアを活かすことで、お客様に喜んでもらえる機会が格段に増えています。
オンラインでは伝えきれない「対面ならではの提案力」を身につけられ、自然と提案力やコミュニケーションスキルが向上し、成果にもつながります。
少人数でも密度の濃い接客を経験できる環境は、20代で転職を考える方にとって大きな成長の場となるでしょう。

⑭悪質なノルマを課す会社は退職すること
最後になりますが、もしも悪質なケースに遭遇してしまった場合。
例えば、目標が未達成の場合に残業を強いられたり、休憩を取らせないなどは、明確に労基法違反となっています。
また、不可能な水準のノルマを課している場合や未達成を理由に叱責することはパワハラですので、早期に退職することをおすすめします。
携帯ショップ店員にノルマはある?のまとめ
携帯ショップには「ノルマ」はなく「目標」があります。
目標といっても強制ではありませんので、そこは安心して欲しいですし、ペナルティや減給などもありません。
携帯ショップのお仕事は、どのようにお客様に喜んでもらえる提案ができるかを考えたり、自分なりの工夫を試したりすることで、自然とビジネススキルが身についていきます。
目標を「自分を成長させるきっかけ」と捉えることで、未経験からでも安心して挑戦できます。
さらに、多くの企業では研修制度やサポート体制が整っていますので、初めての職場でもステップを踏んで成長できる環境が用意されています。
努力した分は、インセンティブや評価として反映される仕組みもあり、頑張った分だけ実感できるやりがい を感じながら働けるのも大きな魅力です。
ちょっとでも「気になるかも」と思ったなら、まずは気軽に情報を見てみるのもおすすめですよ。
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